子供が生まれてから小学校入学までにかかる費用は、約440万円といわれています。子育て世帯は親の年齢が若い世帯が多く、世帯収入も相対的に低いため子育て費用の負担が重いものとなっています。
少子化が進展する中で、安心して子育てをできる環境を整備し、次代を担う子どもの育ちを社会全体で応援するという観点から、育児・子育て世帯には様々な経済面での支援制度が用意されています。
これらの助成金・手当を受け取るには申請をする必要がありますので、忘れないよう注意しましょう。
児童手当
児童手当は、児童を養育している人に手当(1人あたり10,000円~15,000円)を支給することにより家庭における生活の安定に寄与するとともに、次代の社会をになう児童の健全な育成及び資質の向上に資することを目的とする制度です。
項目 | 解説 |
申請期限 | 生まれた日の翌日から15日以内 |
申請者 | 父・母(※所得の高い方) |
必要書類 | 届け出る方の健康保険証、届け出る方の振込口座が確認できるもの、両親のマイナンバーの確認ができるもの |
申請方法 | 必要書類を担当窓口に提出、インターネット申請 |
窓口 | 浜松市の問い合わせ窓口は区役所の「社会福祉課」「区民生活課」です。 |
申請するとどうなる? | 中学校卒業までの児童を養育している方に、基本的な条件では、児童1人あたり月額で10,000円(3歳未満は15,000円)が支給される。 |
その他 | 申請を忘れると申請が遅れた分だけ支給対象期間が短くなるので、忘れず申請を行いましょう。 |
出産育児一時金の申請
出産育児一時金は、被保険者及びその被扶養者が出産された時に協会けんぽヘ申請すると1児につき42万円が支給されます。(産科医療補償制度に加入されていない医療機関等で出産された場合は40.8万円)
項目 | 解説 |
申請期限 | 出産の翌日から2年以内 |
申請者 | 健康保険加入者本人 |
必要書類 | 国民健康保険証、世帯主の認印(シャチハタ不可)、世帯主の振込口座のわかるもの、直接支払制度合意文書、費用の領収明細書 |
申請方法 | 窓口に必要書類を提出 |
窓口 | 浜松市の問い合わせ窓口は区役所の「長寿保険課」です。 |
申請するとどうなる? | 申請すると、1児につき42万円が支給される |
その他 | 保険者(浜松市)から医療機関等に出産に伴う費用を直接支払う「出産育児一時金直接払制度」もある。妊娠12週以上の死産・流産の場合も支給の対象となる。 |
出産手当金の申請
被保険者が出産のため会社を休み、その間に給与の支払いを受けなかった場合は、出産の日以前42日から出産の翌日以後56日目までの範囲内で、会社を休んだ期間を対象として出産手当金が支給されます。
項目 | 解説 |
申請期限 | 出産の翌日から2年以内 |
申請者 | 出産のため会社を休んだ母親 |
必要書類 | 出産手当金申請書、健康保険証 |
申請方法 | 必要書類を提出 |
窓口 | 勤め先の担当窓口 |
申請するとどうなる? | 会社を休んだ期間を対象として出産手当金が支給される |
その他 | 支給額は、産休前の給料の約2/3に相当する額です。申請から約1~2カ月後に支給されます。 |
乳幼児医療費助成の申請
乳幼児医療費助成制度とは、0歳から小学校就学前までの子どもにかかる医療費の一部について、自治体が助成してくれる制度です。
項目 | 解説 |
申請期限 | 期限は設けられていないが、出産したらできるだけ早く |
申請者 | 父・母(所得の高い方) |
必要書類 | 医療費助成申請書、保護者または子どもの健康保険証、出生に関する必要事項を記入済みの母子手帳、届け出る方の印鑑(シャチハタ不可)、両親のマイナンバーの確認ができるもの |
申請方法 | 窓口に必要書類を提出 |
窓口 | 浜松市の問い合わせ窓口は区役所の「社会福祉課」です。 |
申請するとどうなる? | 「乳幼児医療費受給者証」が発行され、0歳から小学校就学前までの子どもにかかる医療費の一部について、自治体が助成してくれるます |
その他 | 申請しなければ助成が受けられません。忘れずに申請しましょう。 |
小・中学生、高校生世代医療費助成制度
小・中学生、高校生世代医療費助成制度とは、小・中学生、高校生が医療機関で受診した際、保険診療にかかった医療費の一部を助成する制度です。
項目 | 解説 |
対象者 | 浜松市内に住んでいる小・中学生、高校生 |
申請方法 | 特に申請は必要ありません。4月1日までに対象者に「小・中学生、高校生世代医療費受給者証」が郵送されます。 |
対象の医療機関 | 浜松市内の医療機関等や保険薬局(市外では利用不可) |
使用方法 | 医療機関を受診する際、「健康保険証」と「小・中学生、高校生世代医療費受給者証」窓口に提示 |
助成額 | 制度を利用した際の自己負担額は次の通り■通院の場合 1回 500円(500円未満の時はその額)■入院の場合 1日 500円 |
対象外診療 | 夜間救急室、休診日の受診(休日当番医)、時間外の受診、学校でのケガなどで受診しスポーツ振興センターから給付が受けられる場合、交通事故など第三者行為による治療、生活保護受給者 |
窓口 | 浜松市の問い合わせ窓口は区役所の「社会福祉課」です。 |
その他 | 忘れた・無くしたなど、なんらかの理由で受診の際、受給者証を窓口に提示できない場合は払い戻しが受けられません。本来、市外の医療機関は対象外だが、やむを得ない理由で市外の医療機関を受診した場合は、払い戻しが受けられる場合があります。 |
しずおか子育て優待カード事業
18歳未満の子供がいる「子育て家庭」または妊娠中の方を対象に、『しずおか子育て優待カード』を静岡県内の協賛店で買い物や飲食の際に提示すると、10%割引やドリンク1杯サービスなど、お店が独自に定めた特典・優待を受けることができます。
協賛店にはステッカーが提示されています。静岡県のホームページでも確認することができます。2022年8月時点で浜松市内には1000店舗以上の協賛店があります。
https://shoushika.pref.shizuoka.jp/
利用の際は、保護者と子供同伴が条件で、妊娠中の方は母子手帳の提示が必要です。