浜松市の行政区は令和6年1月1日に7区から3区に再編され天竜区以外は区名も変わりました。

二俣城(二俣城址・二俣城跡)

top天竜区北遠地区名所・旧跡・史跡自然・公園

二俣城(二俣城址・二俣城跡)

二俣城址

「二俣城跡」及び「鳥羽山城跡」は、浜松市天竜区二俣町二俣に所在する戦国時代の山城です。

両城とも、周囲を天竜川に面した天然の要害に築かれており、今川氏、徳川氏、武田氏、豊臣氏といった名だたる有力大名がその領有にかかわり、両城の正確な築城時期は明らかではありませんが、二俣城は、桶狭間の戦い(1560年)以降に本格的な造営が始まったとみられます。

1572年~1575年には、二俣城をめぐり徳川氏と武田氏の攻防戦が繰り広げられ、その際、鳥羽山城には徳川方の本陣が置かれ、1579年には徳川家康の嫡子、松平信康が二俣城で自刃する事件も起こっています。

1590年、徳川家康が関東に移封されると、豊臣家重臣の堀尾吉晴が両城を領有し、二つの城の主要部分に石垣が構築されました。現在は天守閣は残っておらず、天守台のみが残っていますが、この頃、二俣城には天守も築かれた可能性が高いと思われます。「二俣城跡」及び「鳥羽山城跡」にみられる顕著な特徴は、中世的な土づくりの山城に、近世的な石垣が導入された初期の姿が良好に保存されていると言えます。二俣城には、深い堀や天守が備えられるなど要塞化が進められたことに対して、鳥羽山城には開放的な大手道や庭園が構築されるなど迎賓館的な性格が強められており、両城は機能の違いが顕在化した「別城一郭」といわれる戦国時代の城郭の姿を具体的に伝えるものとして、高く評価されています。小高い丘の上にありますが、歩道は整備されているます。公園内の看板は浜松市指定史跡とありますが、現在は国指定史跡です。

二俣城 基本情報

名称二俣城(二俣城址・二俣城跡)
住所〒431-3314 静岡県浜松市天竜区二俣町990
電話番号053-457-2466(浜松市役所市民部文化財課)
営業時間24時間入場・利用可能(夜間の照明設備なし)
定休日通年利用可能(年中無休)
駐車場専用駐車場あり
料金入場・利用無料
アクセス【車・タクシー】東名浜松ICより約30分|新東名浜松浜北ICより約15分|JR浜松駅より約45分【電車】遠州鉄道 西鹿島駅より約2.1km|天竜浜名湖鉄道 二俣本町駅より0.5km【バス】遠鉄バス「城下通」下車
Web浜松市役所 公式ホームページ(二俣城址・鳥羽山公園ページ)

地図(Googleマップ)