(事故が最も多い中沢町交差点)
浜松市役所で開かれた「浜松市交通事故防止対策会議」の報告によると、2024年に浜松市内で起きた人身事故の件数が人口10万人あたり619.6件で、20ある政令指定都市の中で16年連続でワースト1という結果となった。
交通事故死者数は13人(前年比3人増)、負傷者数は6064人(前年比226人減)で、事故の件数は減っているが、ワースト2の 静岡市 491・2件と比較しても約120件ほど多く、ワースト1を脱するには、年間で約1000件もの事故を減らす必要があるほど深刻な状況で、浜松市の事故の多さが突出している。
【人口10万人あたりの事故件数】
- 浜松市:619・6件
- 静岡市:491・2件
- 北九州市:388・1件
- 名古屋市:359・2件
- 福岡市:328・2件
事故の状況としては、生活道路での出合い頭と幹線道路での追突が約7割を占る。
浜松市は交通事故ワースト1からの脱出を図るため、平成27年度から「浜松市交通事故ワースト1脱出作戦」を実施し、事故データに基づく交通事故削減効果の高い対策、通学路等の生活道路の安全対策や交通事故の危険性が高い交差点における事故削減対策など、様々な対策を実施している。
また、県警などと連携し、事故の発生状況や交差点形状などのデータをAI(人工知能)技術を活用して、事故危険度予測モデルを構築したうえで、交通事故発生リスクを予測し、市のホームページで公開している。
【交通事故ワースト1脱出事業】
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/