今年の夏にビッグモーター社の全国34事業場へ行った抜き打ち検査の結果、34事業場の全てで法令違反が見つかり、全事業場に事業の停止、その内12事業場に指定工場の「指定取消」の処置が実施されることになった。
民間車検場は、違反行為に伴う点数の合計が＂360点＂以上になると道路運送車両法に基づき「指定取消」の処分が下されるのだが、今回 抜き打ち検査が行われた34事業場の中で最も違反が多かったのが『ビッグモーター浜松南店』だ。
その違反点数は＂13,584点＂にものぼる。ただし、同法には「社会的に影響が大きい場合、違反点数を２倍にできる」という特例があり、今回はその特例が適用されての点数であるため、実際は半分の＂6,792点＂であるが、そもそも特例が適用されること自体が悪質であるということになる。
浜松南店には最も重い処分にあたる「民間車検場の指定取消し」「60日間の事業停止」の処分が下されることになる。
今後、ビッグモーター浜松南店は中古車の販売はできるが、実際に処分を受けると60日間は整備などを行うことができず、車検は最短でも処分を受けた日から２年間は自社の工場で完了させることができない。今回の処分はもはや、浜松南店にとって死刑宣告と言っても過言ではない。
仮に、ビッグモーター浜松南店が処分を受け閉店・店舗を統合したとしても不正を行っていれば責任が消えることは無いが、直接あなたを対応した浜松南店の社員から説明を受けることが難しくなる可能性も考えられため、浜松南店で車を購入した方、車検などの整備を受けた方で、なにか疑問に感じていることがある人は、問い合わせをしてみることを強くお勧めする。