浜松市の行政区は令和6年1月1日に7区から3区に再編され天竜区以外は区名も変わりました。

舞阪漁港 遠州灘産シラス

浜名湖が遠州灘とつながる「今切口」の東側に位置する舞阪町にある舞阪漁港では、シラス漁が大変盛んに行われています。

遠州灘産シラス

遠州灘は天竜川や汽水湖である浜名湖からの淡水の流入量が多く、たくさんの動物性プランクトンが発生し、そのプランクトンを追って黒潮に乗り、カタクチイワシなどイワシ類の稚魚であるシラスが群れとなって集まってきます。

毎年、漁の解禁となる3月21日から翌年1月14日までの期間、舞阪からは84艘、新居からは26艘の船団が出漁し、その操業規模は全国有数といわれています。

(実際に出漁できるのは11月初旬頃までとなり、操業日数は年間100日~130日程度)

西は愛知県境から東は浜岡までの広い海域で、2艘の船で対を成して群れたシラスを曳き網で捕獲する「2艘船曳き網漁業」が行われています。

シラス水揚げ量は静岡県が全国一位で、舞阪漁港のシラス水揚げ量は静岡県内でトップクラスです。

美味しくて透明度の高さが特徴の遠州灘シラス

遠州灘産シラス

「鮮度が命」のシラス漁にとって遠州灘の漁場に近い舞阪漁港は最適の港といえます。素材の良さで勝負するため、水揚げされたシラスはすぐにセリにかけられ、地元舞阪町の加工場にてその日のうちに加工されます。

漁場から店頭に並ぶまでにかかる時間はごくわずかで、この速さが舞阪産のシラスをより一層美味しくさせます。

また、舞阪漁港に水揚げされる遠州灘のシラスは非常に透明度が高くて美しい見た目が特徴です。

加工してさらに美味しくなるシラス

遠州灘産シラス

シラスは、主にシラス干しや釜揚げシラスなどに加工されています。特にシラス干しはカルシウムを多く含んだ栄養食品として人気があります。

シラス干し

天然塩と自然な太陽光でシラス干しは作られます。現在は機械化が進み乾燥作業なども自動化されていますが、伝統的な天日干しにこだわる加工業者もいます。大根おろしとあえて食べるのが一般的ですが、様々な料理にも利用されています。

釜揚げシラス

シラスを茹で上げただけのものは釜揚げシラスと呼ばれ、ふわっとした優しい食感と風味が絶妙です。

生シラス

舞阪漁港では一般にはなかなか出回らない生シラスを食べることができます。舞阪漁港で5月から9月まで月1回開催される「舞阪漁港えんばい朝市」でのみ一般販売されます。

遠州灘産シラス

遠州灘産シラス