浜松市の行政区は令和6年1月1日に7区から3区に再編され天竜区以外は区名も変わりました。

浜名湖産アサリ

浜名湖は海水と淡水が混ざり合った汽水湖です。山からの栄養がいくつもの川を下って流れ込み、魚介類のえさとなるプランクトンを育てます。

さらに入り江や水深の浅い場所が多く、底質が砂泥となっているため、あさりが育ちやすい生息環境が整っています。

浜名湖産アサリ

あさりの水揚げは一年中行われていますが、春先から初夏にかけてのあさりは身入りがよく、味わいが最も豊かになります。

春は、あさりが産卵のために栄養をため込んだり、卵などをつくる生殖腺が大きくなります。

特に、水温が上昇するとエサをたくさん食べてどんどん太るため、1年中で一番おいしくなります。

深刻な漁獲量不足が続く現状

浜名湖産アサリ

5月の大型連休に浜名湖の風物詩になっている浜松市西区舞阪町弁天島の観光潮干狩りが、この数年危機的な状況にあります。

正確な原因は定かではありませんが、「猛暑」「異常気象」「密漁」など様々な理由が考えられ、漁獲量は昭和56年にピークに、減少傾向にあります。

あさりの資源保護の取組として、採取対象の貝の大きさ、1日の漁獲量、休漁日、操業時間、禁漁区などの規制や稚貝の湾内移動放流などが行われ、一時期回復の兆しが見られましたが、それでも満足いくまでの回復とは言えず、ここ数年(2016年、2107年、2019年)は中止が相次いでいます。

漁獲量の減少は現在進行形の問題なので、これからも注視していく必要があります。

浜名湖アサリの特徴

浜名湖産アサリ

恵まれた環境で育った浜名湖産のあさりは、さらさらの砂泥箇所で育ったため、砂もほどんど入らず、あさり本来の美味しさを味わえます。

あさりの旬は2月から6月初旬、この時期のあさりは、貝殻いっぱいに詰まった身はふっくら柔らかで、頬張ると、口いっぱいに濃厚な旨味のエキスが広がります。あさりは主

味噌汁や酒蒸しなどで利用され、他にも炊き込みごはん、つくだ煮にしても味覚のバランスが崩れず、独特の風味を楽しむことができる逸品です。

女性に嬉しい低カロリーであることも魅力で、ビタミンB12や鉄分や亜鉛などのミネラルを豊富に含み、貧血防止にも効果があると言われています。

おすすめ潮干狩りスポット

浜名湖産アサリ

弁天島海浜公園

浜名湖の潮干狩りスポットの定番といえば鳥居型のシンボルタワーがある弁天島(海浜公園)です。遠浅の砂浜が続く潮干狩りポイントへは弁天島公園内と渚園内の発着所から有料の渡船に乗ります。干潮時刻の前後2時間、約4時間程潮干狩りを楽しめ、比較的波が静かな点と大きなアサリが豊富な点が魅力です。シャワー、海の家といった設備も完備しているのもおすすめの理由の一つです。

中之島

浜名湖では多くの潮干狩りスポットが渡船する必要があるため、有料となっています。そんな中、中之島は唯一の無料潮干狩りスポットです。駐車も無料で駐車でき、潮干狩り場まで徒歩1分と好条件が揃っているため、シーズン中は非常に混みあいます。

舘山寺サンビーチ

舘山寺サンビーチは海水浴と潮干狩りが一緒に楽しめるとして密かな人気の潮干狩りスポットです。浜名湖にある遠浅のロングビーチなので、子供連れの家族におすすめです。夏期は休憩施設、更衣室、シャワー、トイレも完備。

村櫛海水浴場

村櫛の潮干狩り場は、砂浜なので子供でも安心して遊べると、家族連れに人気です。村櫛遊漁組合の瀬渡し船に乗り沖の瀬へ約500mへ行き潮干狩りを楽しみます。

浜名湖の潮干狩りのルールとマナー

浜名湖の潮干狩りには決まり事があります。一般の方(観光客を含む)が浜名湖で潮干狩りを行う場合には、以下のような制限や規則を守る必要があります。悪質な違反者には罰則もありますので、ご注意ください。

  • アサリの採捕は1人あたり1日2kgまで
  • 潮干狩りの場所は干潮時水際から沖合いへ5mまでの区域
  • 殻長2㎝以下のアサリは採捕禁止
  • 幅15㎝以上のクマデ・シャベルは使用禁止
  • レジャーボートで沖に出て浅瀬であさりを捕ることは禁止

浜名湖産アサリ