浜松市では唯一の「官幣社」(神社の格が高いことを示す称号)という格式の高い神社である井伊谷宮(北区引佐町)では、毎月「特別御朱印」の授与を行っている。
季節や世相を反映させたものが多く、4月の特別御朱印は和が趣のもので、「鎮花祭(ちんかさい)」と「得鳥羽月(えとりはのつき)」の二種類。
「鎮花祭(ちんかさい)」は、「はなしずめのまつり」と呼ばれることもあり、昔は花が散る時期に疫病も一緒に広まって流行すると考えられており、鎮花祭は疫病を鎮めるためのお祭です。御朱印には桜の花びらが舞う様子も描かれていて、春にふさわしい御朱印です。
「得鳥羽月(えとりはのつき)」は、「とことばのつき」などの読み方もあり、この時期に小鳥の羽が生え変わることから4月の異名とのことです。御朱印には和の雰囲気を持つ淡い色彩でビバリが描かれており、ヒバリは春を告げる鳥として知られます。
現在、井伊谷宮では新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、参拝の際はマスクの着用を呼びかけています。また、当分の間、鈴緒を取り外し、手水舎も柄杓も撤去し流水でお清めすることになっています。
【井伊谷宮】
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