新型コロナウィルスの感染拡大による影響を受け、厳しい状況が続く県内の旅行観光業界ですが、追い打ちともいえる新型コロナウイルス特別措置法に基づく、緊急事態宣言の前段階の「蔓延(まんえん)防止等重点措置」が、東京都・神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県など、静岡県に隣接する地域に適用されることが決まった。
今年も我慢のゴールデンウィークとなりそうだが、そんな状況を打開するため、静岡県は『静岡県民限定』のお得な旅行割引を決定した。
静岡県内でも新規感染者は連日のように確認されているが、感染者数も周辺地域と比較して比較的抑えられており、医療のひっ迫度合も深刻な状況にはない。
静岡県の川勝平太知事は、2021年4月16日「県民を対象に県内観光を促進する事業に必要となる経費を計上する」「宿泊・日帰り合わせて90万人程度を見込み、予算額は69億8400万円を計上する」と発表した。
「旅行割引」の内容は、既存の4月までを期限としていた静岡県民が県内の宿泊施設を利用した際、1泊につき最大5000円を補助するプランの期限を5月いっぱいまで延長して、今までは対象外だった日帰り旅行についても最大5000円が補助されることになる。
さらに県内の観光施設や土産物屋などで使えるクーポンも最大2000円配布される。
ただし、宿泊割引は既存の割引制度が継続されるため、間を置かず5月1日から適用となるが、急遽決まった支援策のため「日帰り割引」と「クーポンの配布」は5月1日には間に合わず、スタートはゴールデンウィーク明けとなる予定のため注意が必要だ。