火防信仰を集めた霊山「秋葉山」で、毎年12月15・16日両日、三尺坊が出現したといわれる地「秋葉寺(しゅうようじ)」と「秋葉神社(上社)」で、秋葉の火まつりが齋行されます。
「秋葉寺」は秋葉神社の上社から約20分ほど山を下った中腹にあるお寺で、火防(ひぶせ)の神、三尺坊様を祀っています。基本的に両日とも同様の流れで進行するが、厳密には15日は、全国各地の火祭りにお回りになられる三尺坊様をお送りする儀、16日はお戻りになられる三尺坊様をお迎えする儀として行われる。
大護摩が炎とともに夜空に舞い上がる大護摩供養と火渡りが古式ゆかしく行われる。
「秋葉神社(上社)」では、15日の「御阿礼祭(みあれいさい)」に始まり、16日午後「例大祭」、夜半に「防火祭(ひぶせのまつり)」を迎える。
防火祭では、神楽殿に楽人が並び、一子相伝の秘儀を受け継ぐ3人の神職によって「弓の舞」「剣の舞」「火の舞」の三舞の神事が、夜のしじまのなかで厳かに、勇壮に営まれる。火の舞は、秋葉山本宮秋葉神社だけに伝承されたもの。
なお、12月15日(日曜)16日(月曜)は遠州鉄道 西鹿島駅から秋葉神社上社まで臨時バスが運行している。詳しくは「秋葉神社上社行き臨時バス運行のお知らせ」をご確認ください。