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甘さとホクホクの食感「三方原馬鈴薯(男爵)」高級ブランドじゃがいも

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三方原馬鈴薯(みかたはらばれいしょ)

三方原馬鈴薯(みかたはらばれいしょ)とは、浜松市の「三方原台地」を中心にして栽培される、5月頃~6月下旬頃のわずかな期間だけ出荷される「馬鈴薯」です。(一部、湖西市の白須賀台地でも栽培)

ホクホクした食感が特徴の「男爵」と、煮くずれしにくい「メークイン」の2品種が栽培されていますが、栽培量は、おおむね、9(男爵)対1(メークイン)の割合です。

特にメークインという指定がない場合、三方原馬鈴薯とは男爵を指すと思っていいでしょう。

三方原馬鈴薯の特徴

浜松市は全国でも日照時間が長く、三方原台地の赤土はミネラルを多く含み味わいにコクや深みを与えるといわれています。

太陽と大地の恵みの恩恵を受けて育った三方原馬鈴薯は、でんぷん含有量の値である「ライマン価」がほかの男爵と他に比べて高く、ホクホクとした食感となめらかな舌触り、ほんのりと甘みが広がります。

「蒸かし芋」や「じゃがバター」などの素材を生かしたシンプルな料理との相性がよく、「コロッケ」や「ポテサラ」にしても美味しく食べられます。

見た目も特徴的で、良質な堆肥を加えて土を徹底管理することで、白くて艶があり見た目にも美しいのが特徴です。

中でも、評価が高い農家の畑から収穫したイモを厳選している「赤土の恵み」は最高級品とされています。

三方原馬鈴薯(みかたはらばれいしょ)

三方原馬鈴薯の旬

三方原馬鈴薯は普通のじゃがいもよりも旬が一足早く、5月頃~6月下旬頃のわずかな期間だけ出荷されます。

市場では「男爵の新物は三方原から」とも言われ、高値で取引されています。

出荷量は約5,000トン。非常に人気が高いため、早々に売り切れが予想される。購入は市内のJAやネット通販でも購入することができる。

三方原馬鈴薯の歴史

三方原での馬鈴薯づくりの歴史は古く、大正時代にまでさかのぼります。その昔、三方原台地は赤松や笹の生い茂る土地でした。酸性度が高い粘土質の赤土で、水はけも良くなく、栽培できる作物は限られていました。じゃがいもにとって良い条件ではありません。

じゃがいもの栽培にとって不向きな土地なのに「三方原馬鈴薯」が高級ブランドの地位を確立することができたかというと、農家のたゆまぬ努力の成果と言えるでしょう。丁寧に土壌改良を行うことで、ゴロゴロの土がサラサラのパウダースノーのような土になり、土に含まれている隙間(孔隙)によって保水性と排水性が兼ね備わりました。

じゃがいもは土から栄養をダイレクトに吸収する作物です。この丁寧な土づくりが味わいに直結するのは言うまでもありません。

三方原馬鈴薯(みかたはらばれいしょ)