浜松市の行政区は令和6年1月1日に7区から3区に再編され天竜区以外は区名も変わりました。

浜松市 天竜区 徳川、武田攻防の二俣、鳥羽山城跡の本格整備はじまる

二俣城址

浜松市は2023年度より、天竜区二俣に所在する国指定史跡「二俣」「鳥羽山」の城跡の整備に向けた事業を本格化させる。

両城跡の整備は、浜松市が国から認定を受けた「市文化財保存活用地域計画」で重点事業に位置づけていて、工期を2期に分け、29年度の完了を目指す。

この地では、1572年~1575年に、二俣城をめぐり武田氏と徳川氏の攻防戦が繰り広げられ、1579年には徳川家康の嫡子、松平信康が二俣城で自刃する事件も起こっている歴史的に重要な地であるにもかかわらず、現状、観光資源として全く生かされていない。

鳥羽山城址

整備計画は、敷地内の樹木を整理して眺望を確保し、石垣や曲輪(くるわ)、堀の跡が確認できるようにする。今現在、建造物(天守閣)の復元の予定はないが、二俣城の本丸入り口にあった中仕切門跡は門柱の礎石の位置を示す形で展示するなどして城の特徴を分かりやすく学べるようにするとしている。

天竜区は二俣を中心に狭いエリアに多くの観光施設が集中しているため、両城の整備によりこのエリアは市内でも有数の観光地に変貌する可能性もある。