浜松市は2025年10月より、水道料金を値上することを正式に決定した。値上げは、平均で17.9%となる見通しで、市内で約75%を占める一般的家庭(1カ月使用量30立方メートル以下)の値上げ率は、16.0~17.8%に抑える。また、半年間の減免措置も設ける。
減免措置は全ての契約者が対象(官公庁を除く)で、26年3月末までの半年間は基本料金を据え置き、使用量に応じた従量料金は値上げ率を一律で4割引き下げる。
現在、浜松市の水道料金は県内全体の平均よりも低い水準で、2022年度以降、2年連続で赤字となり、昨年度の赤字額は約1億2000万円にのぼる。
浜松市の水道事業をめぐっては、水道管の耐震化などに必要な財源の確保、更新にかかる費用の増加、水道施設の電気料金の高騰などから、値上げをしない場合、26年度に資金不足となり、民間企業でいうところの倒産相当の状態に陥る見通しとなっている。
関連費用を盛り込んだ2025年度当初予算案や関連条例案を2月19日開会の市議会2月定例会に提出する。