遠江八景（とおとうみはっけい）浜名湖周辺 歴史・文学・美術的な背景の景勝地

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遠江八景（とおとうみはっけい）とは、浜名湖周辺にある八ヶ所の景勝地の総称。歴史的・文学的・美術的な背景があることを基準として、浜名湖花博2014の開幕に合わせ、広く周知を図り、浜名湖の魅力を発信していくため、2014年 静岡県によって制定されました。

短歌、俳句、浮世絵、詩歌などの題材になり、かつ、美しい景色が今もなお残っている場所を対象に、静岡文化芸術大学を始めとする8名の歴史・文化の専門家により構成される遠江八景選定委員会が選定している。

舘山秋月

舘山秋月（たてやまのしゅうげつ）

舘山寺温泉の一角、湖岸から望む舘山の秋の月は、内浦の湖面に映え、また、松の影にかかり詩情豊かです。

弁天夕照

弁天夕照（べんてんのせきしょう）

海水浴場や保養地として人気の弁天島。毎年、冬至の前後一ヶ月くらいの期間、弁天島の鳥居の中に夕日が収まる弁天夕照。太陽が水平線に近づくと空と湖面がオレンジ色に染まり幻想的な雰囲気に包まれます。

浜名暮雪

浜名暮雪（はまなのぼせつ）

浜名湖にかかる国道橋や浜名大橋の景観は、今切りの渡しに思いを馳せ、夕暮れに降る雪の情景を彷彿とさせてくれます。

潮見晴嵐

潮見晴嵐（しおみのせいらん）

塩見坂や高師山にかけて遠州灘から吹きつける風は、塩見特有の風情であり、晴れた日の霞は文学的情感があります。

瀬戸夜雨

瀬戸夜雨（せとのやう）

晴天の瀬戸も良いですが、雨に煙るとは情景も捨てがたいです。万葉の歌の世界にも瀬戸を舞台にした作品が詠まれています。

五山晩鐘

五山晩鐘（ござんのばんしょう）

浜名湖の北に 伽藍を構える5つの寺（大福寺、摩訶耶寺、方広寺、龍潭寺、初山法林寺）の山に鐘がこだまして響きます。

（写真は方広寺）

寸座落雁

寸座落雁（すんざのらくがん）

雁は昔から浜名湖に飛来していました。独特の形を形成した鳥の群れが湖面に降りようとする景観は寸座の独壇場です。

細江帰帆

細江帰帆（ほそえのきはん）

細江湖（引佐町細江）の持つ情感は今も昔も変わりません。帆に風を受けて帰る船の影には文人の意欲をそそられます。