三ケ日は、静岡県浜松市北区の浜名湖北岸にある地区で、愛媛・和歌山に次ぐみかんの日本産大生産地として知られています。
三ケ日町の土壌は「秩父古生層」と呼ばれる赤い色をしており、 水はけが良く肥料のコントロールもしやすいため、 みかん栽培に適していると言われています。
また、浜松市は日本でもトップクラスの日照量を誇り、この太陽の日差しがみかんの甘さを引き出してくれます。
三ケ日みかんの品種・等級
三ケ日みかんの「品種」は大きく分けて、「早生(わせ)みかん」と「青島(晩生 おくて)みかん」に分かれています。
早生みかん
収穫期間は11月上旬~12月上旬。本格的なシーズン到来を感じさせてくれる品種。果皮は外皮・中の皮(じょうのう)ともに薄く瑞瑞しい食感、甘みと酸味のバランスが絶妙。年によって異なるが、小粒(Sサイズ・Mサイズ)が主流。
青島みかん
収穫期間は12月下旬~2月下旬。皮は厚めで貯蔵性が高く、年末年始に食べられるのはこの品種。早生みかんに比べ、果皮が厚くはなりますが糖度は上がる。酸味が抜けて濃い甘みとコクを楽しめるみかん。偏平でサイズが大きい(L/2L)のが特徴。
さらに、三ケ日みかんは、糖度と外観の選別による「等級」で上から、「特選(ミカエース)」「秀」「優」「良」「規格外」に分かれます。
三ケ日みかんの味の特徴
11月~春先頃まで店頭に並ぶ三ケ日みかんの収穫は例年、霜が降る12月後半には既に終わっています。なぜ、春先にかけてみかんが流通するのかというと、農家が収穫後のミカンを「貯蔵」しているからです。
果実は「貯蔵」することにより熟成します。果肉中のクエン酸が分解されて酸のカドが取れ、水分が揮発し、味が濃厚になり、まろやかで芳醇、甘み引立つ貯蔵みかんになります。
11月頃、収穫してすぐに出荷される「早生みかん」と、貯蔵を経て12月下旬頃から出回る「青島みかん」では、また違う味わいを楽しむことが出来ます。
「愛媛みかん」「和歌山みかん」は、子供でも食べやすい甘いイメージがあるのに対し、三ケ日みかんは甘さに加え、みかんらしい酸味があります。
「酸味」+「高い糖度」=「コクがある奥深い味わい」が三ケ日みかんの特徴です。
三ヶ日みかんを活用した地元グルメ
三ケ日みかんを贅沢に使用した地元ならではの商品をご紹介します。
各商品は「JR駅」「サービスエリア」「遠鉄百貨店」「地域型スーパー」などで購入することが出来ます。
三ヶ日みかん青島みかんジュース
一缶に青島ミカン5個分のストレート果汁を封入。飲むと鼻にふわりと抜けるフレッシュな果実由来の風味は、濃縮還元の飲料では味わえないものです。ミカンの無い時期でも、三ヶ日みかんの特徴である「コク」が味わえます。
純しぼり「極」
最高級の三ヶ日みかんジュース。その素材も、もちろん特別。青島温州の中でも高級銘柄「濃蜜青島」の果実を絞った純粋な100%ストレート果汁です。
三ケ日みかんバウムクーヘン
治一郎のバウムクーヘン」で有名な地元の銘店「ヤタロー」が三ヶ日みかんを皮ごと濃縮したペーストを混ぜ込んで作ったバウムクーヘンです。
みかん狩り農園
三ヶ日町にはみかん狩り体験ができる農園が複数ありますが、家族経営の農園が多いため、大々的に宣伝していたり、ホームぺージを持っているところはほとんどありません。
営業日・時間・期間などが未定、または明確に定めていなかったり、都合により変動するという農園もあったため、お出かけの際は事前に確認することをおすすめします。
住所:浜松市北区三ケ日町津々崎8303-1
電話:053-523-8826
営業時間:9:00~16:00/営業期間:10月~12月中旬
住所:浜松市北区三ケ日町下尾奈2237-5
電話:非公開
営業時間:要問合せ/営業期間:要問合せ
住所:浜松市北区三ケ日町下尾奈2241-1
電話:090-2263-8214
営業時間:9:00~16:00/営業期間:要問合せ
住所:浜松市北区三ケ日町大崎1366
電話:053-526-7605
営業時間:要問合せ/営業期間:10月上旬~12月中旬
住所:浜松市北区三ヶ日町津々崎1089-1
電話:053-524-0845
営業時間:要問合せ/営業期間:10月下旬~12月初旬