どうする家康ドラマ館を元城小跡地に設置 23年開館を予定

浜松市は、2023年の放送が決まっているNHK大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて設置を予定している観光客向けとなる施設「大河ドラマ館」の概要を固めた。

浜松城天守閣の東側、元城小跡地約1万7千平方メートルに「ドラマ館」「店舗棟」「事務所棟」を建設し、葵の御紋を描いた広場、城や御殿の遺構が見られるコーナーなどを設ける。

予定地の元城小跡地は、蒔絵などから二の丸御殿があったとされ、市が行った発掘調査では、二の丸御殿の基礎として柱を支える礎石や、軒先の雨水を受ける「雨落ち溝」の存在を確認した。

主要施設となる「ドラマ館」の床面積約は約600平方メートル。歴史資料や撮影の道具を展示する。他にも、来場者がスマートフォンを使い仮想現実(VR)の映像で発掘の様子を見ることができる仕掛けや、石垣の実物展示を検討していて、発掘調査の進捗状況、調査結果なども発信するとしている。

店舗棟は約290平方メートル。浜松の特産品を販売したり、飲食スペースを設け、観光案内所が入る。

大河ドラマ館の設置を巡っては、浜松城周辺の既存施設(サ・ゲートなど)を活用するなど、一部で情報が交錯していたが、近く工事を着工し、2023年1月の開館を目指すとしている。

2020年には、徳川家康が浜松城を築いてから450年の節目となることから、約5000万円をかけて天守閣内部の展示物などの大幅なリニューアルが行われたばかりだ。

【浜松城】
https://www.entetsuassist-dms.com/hamamatsu-jyo/

【NHKドラマトピックス】
https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/442313.html