餃子購入額 浜松市が宇都宮を抑えて2年ぶりに日本一に返り咲き

総務省が2月5日に発表した2020年(1~12月)の家計調査によると、浜松市の1世帯あたりの餃子購入額が年間3766円。昨年、日本一だった宇都宮市が3693円という結果になり、僅か73円の僅差で浜松が2年ぶりに餃子の購入量日本一に返り咲いた。

総務省の家計調査は、テイクアウト専門店やスーパーなど小売店の生ギョーザや焼きギョーザの購入額で集計される。単身世帯は調査に含まれず、飲食店の餃子は「中華食」という扱いになるため対象外で調査方法には課題もあるが、浜松は宇都宮は毎年のように首位の座を競っている。

宇都宮は2010年まで15年連続の餃子の購入額が日本一で「餃子の街」を掲げていたが、当時の浜松は政令指定都市ではなかったため、総務省家計調査の対象外であった。

そこで浜松が独自調査の結果を元に「餃子消費量日本一」を宣言したことから浜松・宇都宮の餃子バトルが勃発。

浜松が政令指定都市となり、家計調査に加わった2011年、宇都宮は初めて浜松に日本一の座を奪われ、その後は抜きつ抜かれつ両市一歩も譲らず、2011年から2019年までの日本一の回数は浜松が6回、宇都宮が4回という結果になっている。

餃子バトル勃発当初はお互いにファイティングポーズを取り合っていた浜松と宇都宮だが、最近はお互い餃子好きを認め合ったのか、バトル疲れもあるのか、様子が変わりつつある。両市には「バトル」ではなく、餃子を通じた交流を深めてもらいたい。