【浜松市】家庭ごみ有料化に向け素案をまとめ意見を募る

家庭ごみの有料化を検討している浜松市は、2022年7月8日~10月7日までの期間、有料化の素案についての意見を市のホームページの専用フォームやメールなどで受け付けている。

新型コロナによる経済疲弊や物価上昇も相まって家計の負担が増すことに対する強い反発が予想されるため、有料化を実施するにあたり、市民から意見を募り議論を促すのが狙いだ。

ゴミの有料化に向けてとりまとめた素案によると、■指定のごみ袋に手数料を含めて販売すること、■ごみ袋代を1リットルあたり1円に設定することしている。有料化後のごみ袋については、現行のものと色を変えることなども検討している。

現在、45リットルのゴミ袋は1枚10円程度で販売されているため、有料化後は1枚45円となり家計の負担は非常に大きなものとなる。

有料化の対象は「燃えるごみ」と「燃えないごみ」とし、プラスチック製容器包装やペットボトルなどの「資源物」は対象外。回収には現行の指定ごみ袋を使用する。

また、紙おむつを利用する3歳未満の子どもがいる家庭や、大人でも紙おむつを使う人や腹膜透析を受けている人などは、市が指定袋を支給する「減免措置」を設ける。

素案(原案になる前の・大もとの考え)に対しての意見を募るとしながらも既に家庭用ごみ処理を有料化している自治体を参考に実に具体的なもので、昨今の経済状況で時期こそ未定だが、有料化は既定路線といえる。

環境省の2020年度の調査では、家庭用ごみ処理を有料化している自治体は全体の65・8%に及び、静岡県内では35市町のうち18自治体が既に実施済みという。このことを踏まえると、浜松市のゴミの有料化も致し方がないことなのかもしれない。