2021年の観光潮干狩りの中止が決まったアサリに続き、浜名湖産の牡蠣養殖も記録的な不漁が続き、浜名湖の伝統産業が苦境に立たされている。
浜名湖の牡蠣は約1年半をかけて育てるため稚貝購入の先行投資が必要だが、昨年に続く不漁で稚貝の購入資金が不足している。関係者はこれ以上、不漁が続くと廃業する業者も出てくる可能性があると危機感をあらわにする。
浜名湖の牡蠣養殖の歴史は古く、明治20年頃から始まったとされ、「舞阪町養かき組合」は、浜名湖の伝統産業を守るため、インターネット上で資金を募る「クラウドファンディング」で稚貝購入のための資金を募っている。
当初の目標金額は200万円であったが、プロジェクト開始から14日にして目標に到達した。しかし、全体で約400万円程の費用が必要となるため、期限の5月13日まで引き続き支援を募っている。
浜名湖産の牡蠣生産量は2019年度に例年の約2割の水準にまで激減、2020年は「50年に一度の大不漁」と言われ、さらに前年(2019)から半減した。
不漁の主な原因は「黒潮の蛇行」「赤潮の発生」「クロダイによる食害」があり、自然が相手であるため、養殖業者の経営努力だけではどうにもならない部分もある。クラウドファンディングの期限は5月13日となっているので、浜名湖産牡蠣を応援をしたい気持ちのある人は下記のページから支援が可能だ。