浜松市では唯一の「官幣社」(神社の格が高いことを示す称号)という格式の高い神社である井伊谷宮(北区引佐町)では、毎月「特別御朱印」の授与を行っている。
季節や世相を反映させたものが多く、8月の特別御朱印は夏という季節を反映させたもので「夏まいり」と「雁来月(がんらいげつ、かりきづき)」の二種類。
「夏まいり」には氷が描かれています。使用している紙も少し透けていて、夏らしい涼し気な印象の御朱印です。
実は「氷」と「神社」にはちょっとした繋がりがあり、電化製品がない昔は氷というものは大変貴重なもので、大きな神社には氷室(ひむろ)という氷を保管しておく場所を持つ神社があったそうです。
「雁来月」には闇夜の雲の中を満月に照らされながら飛んでいる姿が描かれています。満月の部分には井伊谷宮の文字が書かれています。
旧暦の8月は雁が渡り鳥として日本に来ることから「雁来月」と呼ばれていたそうです。
また、御朱印の他にも、地元浜松に根差したおみくじとして、おみくじの内容が遠州弁で書かれている「遠州弁うなぎみくじ」も人気です。
なお、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、今年の例祭奉納手筒花火は状況を鑑み中止となりました。来年は井伊谷宮の創建150年という節目となるため、来年は斎行できるよう願いたい。