銭湯「巴湯」2月26日の営業を持って閉店 長い歴史に幕を下ろす

戦後まもなく営業を開始した銭湯「巴湯(ともえゆ)」(浜松市中区大工町)が、2022年2月26日(土曜)の営業をもって75年の歴史に幕を下ろす。閉店の理由は利用客の減少と設備の老朽化が進んだこと。

巴湯は、浜松駅から1番近く(スパ・ソラニは除く)にあり、入口を入ると男湯と女湯に分かれ、番台には女将さん、畳の脱衣場、浴室の中央にタイル張りの長方形の浴槽がひとつ、(正確にはふたつあるが、小さい浴槽は天板で蓋がされてる)ケロリンと書かれた桶など、昭和レトロを感じられる昔ながらの銭湯。

風呂が家に無いことが珍しくなかった時代は多くの客で賑わったが、一般家庭に風呂が普及するのに伴い利用客が減少するも地元の常連客に支えられ営業を続けてきた。噂を聞きつけ、はるばる遠方から訪れるお客さんの姿も見られた。

1000円程度で種類豊富な風呂が楽しめるスーパー銭湯と比べれば、古くて狭くて不便で割高に感じるかもしれないが、巴湯とスーパー銭湯は全く異なるものであって一緒にしてはいけない。お爺ちゃんお婆ちゃん世代には懐かしく、子供達には逆に新しい巴湯に家族揃ってお出かけください。

【巴湯 Facebook】
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