天竜浜名湖鉄道 冬の風物詩 ユリカモメが飛来する浜名湖佐久米駅

例年、12月~2月上旬にかけて、天竜浜名湖鉄道「浜名湖佐久米駅(はまなこさくめえき)」には、ユリカモメが飛来します。

毎年ユリカモメは3,000キロ以上も離れたロシアの東部カムチャッカ半島から越冬のため浜名湖北岸に飛来します。「浜名湖佐久米駅」を目指して飛来してくるというわけではなかったのですが、とある人物が、佐久米駅で数十年にわたって列車が到着する頃を見計らって給餌を始めました。

するとカモメの大群が列車を取り囲むという光景が広がり、メディアにも取り上げられ、多くの観光客が訪れるようになりました。

駅に併設する喫茶店「かとれあ」で販売している餌を購入すれば餌やりをすることもできるので、エサが豊富な「佐久米駅」には より多くのユリカモメが集まるようになり、多い時で700羽以上が集まり、今では浜名湖・天竜浜名湖鉄道の冬の風物詩となっています。

浜名湖佐久米駅は普段は1日の乗降客が30人程度の静かな無人駅ですが、テレビ朝日の『ナニコレ珍百景』で、「冬だけにぎやかな駅」として紹介されています。

また、人気の漫画・アニメ作品「ゆるキャン△」で、浜名湖佐久米駅をモデルにしたシーンもあり、アニメの聖地としても一躍注目を集めることになりました。

なお、天竜浜名湖鉄道ではユリカモメの餌やりや、構内での写真撮影等について禁止はしていないが、安全な列車運行のため、マナーを守ってほしいと呼びかけている。

【天竜浜名湖鉄道】
https://www.tenhama.co.jp/